どうもこの店は儲けというよりは主人のこだわりでやってるようで、打った麺を街の飲食店に卸しているのが本業とかいう噂を聞きましたが真相は解りません。
お邪魔したのは2014年7月18日(金)平日を狙っていきました。
城下町の米沢はとても静かで蔵や古い建物が多いです。
今回お邪魔したお店も正面は蔵です。
しかし、この蔵は現在使っていないらしく、奥にある立派なお屋敷が店舗になっているようです。
11:30開店ですが、開店15分前に到着。 |
数台程度の駐車場はありますね。私は別の場所に車を止めて歩きながら街中を散策しながらやってきました。 |
なんか凄い貫禄です。 |
おや?正面から入るのではないらしい、脇から入れとな。 営業時間に注意です。11:30~1:30迄、2時間しかやっていません。 つう事は一日分の麺は相当に少ないのでは? これでは麺が無くなり次第終了ですね。 絶対に行きたい場合はもう開店と同時に入るのが正解かと思います。 |
あれ?閉まってる。まだ開店前ですからね。殿様の御屋敷みたいです。 |
11:30開店と同時に開門です。凡人が入っていいのでしょうか?(笑) どどーん!と太鼓の音が聞こえてきそうです。 |
門をくぐると玄関が見えます。広い感じですね。 |
こんちは~!今日最初のお客さんのようです。ご主人に出迎えて頂きました。 少しお時間掛りますよって言われましたけど、全然OK牧場です。今日メインの目的はここなのですから。 |
一番奥の特等席に案内されました。広くて明るい店内です。 そして隅々まで綺麗に掃除されてますね。 もうこれ見ただけで主人のこだわりが直感で解ります。 |
お品書きはシンプルです。「盛りそば」をお願いしました。 |
地元の日本酒飲みたいけど車なので我慢.... |
お箸は割りばしではありません。雰囲気いいですね。 |
一番奥の席が床の間なので正面には立派な装飾と掛け軸が鎮座しております。 ちょっと殿様気分です(嘘) それにしても綺麗に磨かれて凄いお店です。料亭みたい。 |
座った所の後ろ側は縁側になっていて一卓だけ丸いちゃぶ台が置かれています。 ここで庭を眺めながらの蕎麦も最高ですね。 |
そうこうしているうちに「盛りそば」がきました。細打ち更科系の私好みの白そば つけ合わせは山形伝統の「おみ漬け」 そばの美味さを堪能するにはこれぐらいシンプルな方がいいです。 |
いやあ、久ぶりに白く輝くそばを見た気がします。茹で時間は40秒との事 |
これが付け合わせの「おみ漬け」山形独特の漬物です。個人的には京文化の影響を受けている気が するのですがどうでしょう? |
基本を大切にしていますね。 |
なんていうんだろう。このまろやかさの中にも自己主張してるというか。でも癖が無い。 表現し難いのですが、これも基本をしっかり守っているというか文句のつけようがない仕上がりです。 もう見た目から解ります。 |
そばは少し香りはしますが今の時期ではこれぐらいですね。主人曰く2月ぐらいに来て 頂ければ最高ですよと。 しかしこれぐらい白いそばにするにはどれぐらい蕎麦を挽くのだろうと.... 750円でこれだけの蕎麦を提供するとなるともう採算度外視の「こだわり」をお客様 に堪能して頂く世界だと思います。 |
硬さは私には丁度いいのです、人によってはちょっと硬いと思われる方がいらっしゃるかもしれません。 しかし、これ以上茹でるとそばの全体のバランスが崩れて全く違う物になってしまうように思いました。 写真で見てこれだけ綺麗なそばですからね。実際に見たら驚きますよ。 |
なんと表現すればよろしいか。そう、白魚のような透き通った白い蕎麦とでも表現すれば宜しいか。 そばの真髄を堪能した気がします。 もう来て良かった。期待以上の素晴らしい美味しいそばです。 |
そば湯を頂きながら感慨にふける。 山形の蕎麦って凄い。黒い太い田舎そばだけが山形そばではない。 こんな凄い更科系の細麺で歯ごたえもあり、つゆとのバランスが最高な蕎麦は 滅多にお目に掛れませんよ。 機会がございましたら是非このお店で堪能する事をお勧め致します。 ごちそう様でした。 |
街中を散策すると古い看板とかお屋敷を結構見かけます。 免許町って変わった名称ですね。 昔の役所あったとかの名残でしょうか? |
なんか明治の頃からあるような建物ですね。会社のようです。 |
その建物に電話90番の名札が。昔の電話番号でしょうね。 |
今回お邪魔した米沢市は現在と過去がオーバーラップしたような不思議な印象でした。
心が洗われる素晴らしい小旅行でした。
訪問日:2014年7月18日
そば工房 蓼(TADE)
場所:山形県米沢市大町3丁目6-43
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