今回はちょっと変わったそばのカテゴリをご紹介したいと思います。
なんと自販機の「天ぷらそば」でございます。
場所は仙台から国道48号線を山形方面へ関山トンネルを通過しぼちぼち国道13号線かなあという頃にこの場所はあります。
山形県天童市の国道48号線沿いの天童市立山口小学校の向かいです。
国道48号線を時々通る方であれば、この写真見て、あっ見たことあるって思うかも?
久々にこの道を通ったので立ち寄ってみました。
この自販機そばの特徴は二つあります。
1.自販機の機械が物凄く古い。(日本で数台しか稼働していないらしい)
2.自販機なのに手打ち蕎麦が出てくる。
なんか興味をそそられませんか?
では入ってみましょう。
少し前は300円だった気がします。気のせいかもしれません。
300円3枚と50円1枚を入れたが、うんともすんとも動作音がしないし出てきません(汗)
あ~あと思っていると自販機の脇に呼び出し用のインターホンのスイッチがあったので押してみたらすぐにおじちゃんが「どうしました~!」って来てくれました。
実はお隣が手打ち蕎麦屋さんでそこの主人がこの自販機もやっているのです。
お金入れても出ないんです~って言うと、はいはいすぐ直しますとの事。
自販機の扉を開け始めましたよ。おっ!自販機の中を拝見できるではないか!
不幸中の幸いとはこの事か。
お金の詰まりはすぐに直ったのですが、せっかくだからと中を見せて頂きました。
もう40年ぐらい稼働してるらしいです。
自販機メーカーはもう既に存在せず、すべて自分でメンテナンスしていているとの事。凄いですね。
チルド状態で商品をセットしてるんですね。
一日で売り切る分を毎日セットしているので売り切れ御免だそうです。
これは冷蔵する為のコンプレッサーですね。
温度センサーかな?
これはねえ。「つゆ」を入れてるタンクかな?
ふと思ったのは中が凄い綺麗なんですよ。とても40年前の自販機には見えません。
日頃の手入れをしっかりしているんだと思います。
下側の排水管廻りです。
制御盤です。年季を感じますが現役っていうのが凄いです。
自販機を直して頂いて出てきましたよ。
なんつうかこの出てくる時の感覚が自販機の中に人が居て、手ではいよって差し伸べているイメージなんですよ。ひょいっという感じで出てきます。
それでは頂きます。
初めてこの自販機の「天ぷらそば」を食べたのはいつだったか忘れましたが、食べて驚いたのだけは覚えています。
美味しい!なんで?って思いましたよ。
自販機でなんでこんなに美味しいの?
そうなんです。お隣の蕎麦屋の主人が毎日手打ちしてる蕎麦を自販機で味わえるのです。
少し食べてから写真撮るの忘れたのに気付き、食べかけ写真で失礼します。
蕎麦はへたな立ち食いよりはレベルが各段に上です。
つゆは鰹が少し強めの山形っぽい少ししょっぱ系で美味しいです。
天ぷらもさくさくじゃないけど油が新鮮なんですね。美味しいんですよ。
もう何十年も宣伝もしないのに愛されてる国道沿いの自販機そば。
それも美味しいとなれば口コミで広がっていくんですね。
ご主人にちょっと助言させて頂きました。
「350円という二種類のコインが必要になるから詰まったりすんですよ。いっその事400円にしちゃえばいいじゃないですか?」
と言ったのですが、ご主人は首を横に振った。
値段にしてもポリシーがあるんですね。
自販機で美味しい「天ぷらそば」が味わえる。
国道48号線を山形方面に来たら思い出してみてください。
印象に残る美味しい思い出になりますよ。
冬場は最高っす!
夕暮れの ドライブインアメヤで自販機手打ちそばを味わう 山形県天童市: http://youtu.be/3L-vSSg5qgQ 2月6日故障、2月16日修理不能という事で45年間の販売を終了したそうです。
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