2014年9月26日金曜日

手打ちそば 重作 (山形県舟形町堀内 板そば)

2014年8月22日、残暑厳しい中で私は夜明けと同時にバイクで山形の肘折温泉へ一人ツーリングをしていました。

山形盆地の寒河江~河北町~大石田を経由して肘折温泉へ行きその先の野湯とも呼ばれる石抱温泉をこの目で初めて見て感動していました。

そして帰路の途中、舟形町で「手打ちそば重作」さんを偶然に見つけたのでした。

実はこのお店を通り過ぎてしまったのですが、一瞬見たあれ?なんか蕎麦屋のような?何かあるよ。私の体内蕎麦センサーがビビビっと反応したのです(笑)


早速お店に入りましょう!あれ?まだ準備中です。そうか、もう早朝からバイクで走ってるので
なんか時間軸が適当になってます。でも現在時刻10:45分。11:00から開店らしいですのでまったり待ちます。わくわく。




見た目、古い建物かと思ったのですが、全然違います。新しいです。


お姉さんが暖簾を掛けました。そして待っていた私を見つけ、どうぞ~と声を掛けて頂きました。
はいこんにちは~ いらっしゃいました~(笑)



開店と同時に店内の椅子席に座ったのですが、一瞬何か嫌な予感が脳裏を駆け巡ります。
そば屋にしてはなんかあまりに綺麗過ぎる。
こういうお店っていきなり美味しいか、駄目か両極端が多い気がします。

大きい4人掛けテーブルに一人でまったりと。まだ昼前だからね~


お品書きをさらっと見ましたが、迷わず「板そば」780円を注文しました。
初めてそば屋に入って基本を見極めるにはシンプルに麺を堪能するのが宜しいかといつも思っています。

ラーメンとかもありますねえ。山形の地元そば屋で出すラーメンて美味しいんですよ。
そば屋の和風テイストのラーメンはくどくないのでお腹に優しいんです。


はい、これが「重作」さんの板そばです。思いっきり更科系で私の大好きなカテゴリです。
良かった~!

もう一瞬見て判りました。十割蕎麦ですね。これは!後から気付いた私は阿呆ですね。

正直言って蕎麦の細かいうんちくは私には判りませんが、過去にいろんな蕎麦を食べているので
自分のランキングは必然的にできてしまいます。

基本は地元産のネギと悟りました。

山形の茄子の浅漬けの美味しさは格別です。
塩加減が絶妙で夏だけ食べれる季節ものです。

つゆの器も凝っていますね。つゆは気持ちしょっぱ系で
かつおが出っ張っているようで妙に引き下がる凄い出来です。

正直言ってこの重作さんの蕎麦の出来は凄いです。
米沢の蓼で頂いた十割蕎麦に近い食感と香りです。

私的には蕎麦と、つゆのバランスが今ひとつというお店が以外と多いんですよ。
口に含んだ時につゆの主張が強すぎたり、そばの主張が強すぎたり、互いの主張を限りなく
バランス良く醸し出すのが店主の仕事だと思います。

その考察の上では、「重作」さんの蕎麦は究極とも言えるバランス感覚だと察しました。

完璧です。

派手にお店を宣伝するでもなく最上川の川沿いにひっそりと佇む美味しいお蕎麦屋さん。
知らない山形県の美味しいものがひとつ見つかりました。


蕎麦を乗せる板には溝が掘ってあり、ここに水を逃がして蕎麦の美味しさを保つ気配りが判りました。
本気ですね、重作さん。
その本気が感動を人々に与えてるのを理解できました。

偶然に立ち寄った手打ちそば「重作」にて食べた板そばに感動しました。
山形は奥が深い。


訪問日:2014年8月22日

手打ちそば 重作

場所:山形県舟形町堀内3198-1

map:手打ちそば 重作

2014年9月21日日曜日

山形県 肘折温泉の奥にある秘湯 石抱温泉へ行ってきました。


2014年8月22日、今年はもう何回肘折温泉へ行ったか忘れましたが今回はバイクで行ってきました。
目的は肘折温泉のそのまた奥にある石抱温泉をこの目で見る為に。

とりあえず午前8:00頃に肘折温泉にバイクで到着。(はやっ..)

まずはこの石抱温泉の所有者である「ゑびす屋」さんへ行って石抱温泉はどんな所かどんな状況かを把握しよう。

肘折温泉街のメインストリートだよ~ん
ゑびす屋(えびすや)さんの看板です。
おはようございま~す! 若旦那さんがいらっしゃいました。
石抱温泉の事をお聞きすると、草ぼうぼうだし、アブが沢山いて刺されるから温泉には入れないよ。との事。
ええいいです。見るだけでいいんです。と言ったら道を教えて頂きました。
おまけ案内地図まで頂きました。ありがとうございます。


こっこれが石抱温泉への案内地図だよ。ぐわっはっは。行くぜ~!
思った程遠くなさそうです。ほい。
夏も終盤の林道。最高に気持ちいいです。

誰にも邪魔されない自分の行きたい所へ行く自由さと解放感がたまりません。
何を自由人、気取ってんだか.....

ほうら、自由にならない障害が目の前に。重機が道を塞いでいるじゃまいか。うぎゃ~!
自由人を撤回か...石抱温泉行けないかも?
バイク停車し呆然としていたら重機が勢いよく迫ってきました。
え~!おいおい。と思っていたら、重機のおっちゃんが私に気が付き
道を開ける為にこちらの方の空き地へ向かってきたのでした。
どうもありがとう。って言ったら、石抱温泉へ行くの?って聞かれました。
はい。って答えると、ぬるいよって言われました。
見るだけですよって言って手を振って別れました。
お仕事がんばってください。




ブンブンと進んでいるとおっとここだ。草ぼうぼうで見落とすとこだった。
石に白文字で石抱温泉って書いてあります。
は~るばる~きたぜ石抱温泉の入口~ 北島○○
この周りはちょっとした広場になっております。

どうもこの先らしい。草が生い茂っています。
なんか嫌な予感が脳裏を巡りました。
熊がいるかも?まじでさ。
この状況を予想して携帯ラジオを持ってきました。
フルボリュームでクラシック音楽が流れてます。ロックとか希望.....
ここからは歩いて進みます。
なんていうか、獣(けもの)道ですね。
草ぼうぼうをかき分けて行くと見えてきました。石抱温泉。
歩いて50mぐらいかな。そんなに遠くないです。


グリーンエメラルド色の石抱温泉です。
熊とか温泉浸かりにくるのでしょうか?

脱衣所とか何もありません。
すっぽんぽんで温泉入ってる時に熊とばったり出会ったりしたら大変です。
すっぽんぽんで熊と格闘する事になります。オリャー!

確かに炭酸泉ですね。泡がブクブク出てきます。


石抱温泉の水温34度ぐらい。夏場は気持ちいいんでないかい。それ以外は個人の好みで....

当然ながら掛け流しじゃぶじゃぶでございます。

素っ裸で熊と格闘する勇気がありませんでしたので入らずに帰ってきました。
ゑびす屋さんに、この石抱温泉の歴史についてお聞きした所、どうやら江戸時代には存在していたとの事です。

という事は、その昔、炭鉱とかそういう仕事でこの近くで働いていた方々が利用した温泉ではないのかな?とか思った次第です。

ご興味のある方は是非どうぞ。

普段見れない温泉に触れるワクワク感がありますよ。



山形県 肘折温泉(日帰り湯治)

過去2013年2月に、このブログに肘折温泉の記録(大穀屋さんへ宿泊)を綴っています。

http://android-frog.blogspot.jp/2013/02/blog-post_16.html

実はこの時は30年ぶりに肘折温泉に来たのでした。

幼少の頃、じじばばと一緒に毎年秋に一週間ぐらい湯治していた記憶があって、最近それを思い出して時々来るようになりました。

昔の記憶は道路のクランクがあって確か木造の共同浴場があって、クランクの近くに宿泊した記憶があってと親に話したら、大穀屋さんと若松屋村井六助さんによく宿泊してたんだよと聞かされました。

なるほど今の時代と過去の記憶が繋がりました。

やはり幼少の頃の記憶の場所に訪れると懐かしさで一杯になり気持ちが安らぎます。

そして懐かしい方々との偶然過ぎる出会いもあるから不思議です。

それでは本題に入りましょう。

今回2014年7月12日は親を連れて日帰りで肘折温泉へきました。

今回は親を連れているので日帰りといえどもゆっくりしたいので部屋を借りる事にしました。
日帰りした宿は大穀屋さん。(前回泊った所と一緒です)

肘折温泉の入口は肘折希望大橋(ひじおりのぞみおおはし)という下から見ると
ジェットコースターみたいな道路を下りてきます。


旧郵便局の隣が大穀屋さんです。

綺麗な宿ですよ。



私の好きなカエルさんが出迎えてくれます。
綺麗な館内です。
今日は8番「すみれ」の部屋を借りました。
畳の香りがします。こじんまりしていていいお部屋です。
お茶うけに肘折名物「ほていまんじゅう」が置いてありました。素朴な味で美味しいです。
さっそく温泉へ入ってみましょう。
とても清潔で気持ちのいい脱衣場です。

お湯は笹色でさらさら。温泉の泉質はよく判りませんがさらっとして気持ちのいい温泉です。
でもちょっと入っただけで凄く温まります。
廊下の自販機を覗くと地元のサイダーとかも売ってます。
立派な食事の出る旅籠宿でもあり、自炊できる湯治屋でもありますので、
各階には宿泊客が自由に使える厨房も備え付けてあります。
湯治料金(ご飯と数品のおかず付き)で安く宿泊して追加で好きなおかずを何か作るという手もあります。
冷蔵庫も電子レンジもあります。
10円で使用できるガスの自販機が懐かしいと思ったあなたは昭和生まれの人(笑)
水道の水がとても冷たくて美味しいのに気が付きました。
これ、肘折の美味しいご飯に関係するのでは?とふと思いました。
硬度が若干高めの水です。湧水ですね。しかし冷たくて美味しかった。

洗濯機や乾燥機まで備え付けてあります。

温泉に入る前に12:00頃にお願いしますと寿屋さんへ出前を注文をしました。
肘折温泉宿では普通にラーメンやお蕎麦や餅を出前できます。
注文したのは冷たい鳥そば。寿屋さんのおそばは本当に美味しいですよ。

温泉入ってお蕎麦食べたら気持ちよくて眠くなってきました。親はもういびきかいて気持ちよく寝ています。ここで眠るのも勿体ない(貧乏性)ので外を散策してきましょう。


大穀屋さんから徒歩30秒ぐらいの所にある共同浴場の上の湯です。
幼少の頃の記憶は、湯の下に「木のすのこ」というか枠みたいのあった記憶があります。
記憶違いかな?
丸屋旅館さん。都会派向けかと個人的には思います。
肘折温泉中心部にある薬師神社。階段を登ってみます。

境内が見えてきました。
参拝して肘折温泉の繁栄を祈りました。
肘折温泉の薬師神社の境内から肘折温泉街を見る。
この狭い路地を山交バスが通るんだよね。
三浦屋旅館の凛とした佇まい。
つたや金兵衛旅館。この佇まい大好き。今度泊りたい。
永代橋の方へと歩く
羽賀だんご屋さんへ

ここのだんご美味しいんだよ。特に豆(ぬた)がお勧め。
旅館で昼寝している親の為に購入っと。
だんごの写真撮り忘れてるし(笑)

西本屋旅館 別名 金魚の旅館
金魚を眺められる金魚湯や音楽流せる音泉。なんか凄い。個性あり過ぎ?




親がお昼寝爆睡中の大穀屋さんの部屋へ戻ったら、目が覚めた模様。
さては「だんご」の気配に気付いたと見える。

だんご食べてお茶飲みながらまったりして、ふと窓の下を覗いたら、お隣のつたや金兵衛さん
の池に金魚が泳いでいた。なんつうか肘折はどこ行ってもほっとする癒しの場。

半日、肘折温泉でゆっくりして15:30過ぎぐらいに宿を出て帰ってきました。

部屋を借りての日帰り温泉 一人1500円 × 3人 = 4500円
この中には部屋代と入浴料金とお茶代とお茶菓子(まんじゅう)付き

お昼は出前頼んで一人750円 × 3人 = 2250円

だんご100円 × 6本 = 600円

合計7350円 一人あたり2450円の半日温泉宿。いかがですか。内容的にコスパ最高ですよ。

お泊まりも是非。観光地と比較したらかなりリーズナブルでいい温泉ですよ。お勧めです。肘折温泉。

http://hijiori.jp/